別府市インクルーシブ防災事業 2022年度活動報告が完成
私たち福祉フォーラムin別杵速見実行委員会と別府市が協力して活動している「インクルーシブ防災事業」の報告書が
2023年3月に完成しました。
お世話になった方々を中心にすでにお配りし冊子の在庫はありませんが、今後の必要に応じて増刷も検討して参ります。

2022年度別府市委託事業「別府市インクルーシブ防災事業」報告
別府モデル
はじめに (抜粋)
2016(平成28)年4月から本格的に別府市インクルーシブ防災の取り組みが始まって、早丸6年が経過しました。この3年間は新型コロナウィルスにより予定されていた計画のほとんどが中止、もしくは延期せざるを得ない状況でしたが、その間にも、避難行動要支援者の個別避難計画作成研修やBCP研修、南地区での防災訓練、大分地方気象台との意見交換会等の地道な活動を実施してきました。2021(令和3)年5月には国の災害対策基本法の一部が改正され、避難行動要支援者の個別避難計画作成が全国の自治体で努力義務となり、我々が取り組んできたこれまでの様々な活動が評価された大きな成果だと実感しています。
また、2023(令和5)年3月4日に別府市役所にて「別府市インクルーシブ防災の報告とこれから」をテーマに開催した報告会には、長野別府市長を始め、オンラインでは、内閣府や全国の自治体職員や福祉専門職等関係者180名もの方々にもご参加頂き、改めて注目度の大きさと先駆的に取り組みを実施してきた責任の重さも感じる機会となりました。
さて、アフターコロナとなる来年度、別府市でもこの取り組みがいよいよ本格的に進んでいく予定です。
別府市内にお住いの災害時要配慮者と言われる方々の中で南海トラフ巨大地震を想定した際の緊急度が高い避難行動要支援者の個別避難計画の作成については、介護支援専門員や相談支援専門員等の福祉職のみなさんのご協力無しでは進んでいきません。また、防災をキーワードとした地域の方々との顔の見える関係による活動を通じたコミュニティの再構築と地域力の向上や支援を受ける側の当事者の援助を受ける力である受援力の向上、これら地域で生活するすべての人たちを繋いでいくインクルージョンマネージャーの人材育成を推進し、誰一人の命も取り残さないインクルーシブ防災のゴール地点を目指してこれまで以上に協力を密にしていきましょう。
「別府モデル」はこちらからご覧いただけます。ダウンロードも可能です。