追悼

インクルーシブ防災事業にて、2021年度の個別避難計画作成にご協力いただいた芦刈昌信さんが昨年末から体調を崩され、

1月にご逝去されました。今年度のインクルーシブ防災事業の「医ケア児・者ネットワーク会議」は、昨年個別避難計画作成に向けて、ヒアリングを終えていた芦刈さんを中心に関係者の会議を行い、地域の調整会議を開催、避難訓練も行おうと、大分県東部保健所とも話をしていました。

本当に残念でなりません。突然なことで信じられない思いで一杯でしたが、多分ご本人が一番悔しい思いをされているだろうと推測します。長期の入院生活からやっと自由に自分の時間を過ごしていたと思います。ヒアリングの合間に伺う様子では、心から自宅療養を楽しみ、仕事をする喜びも教えてくれました。また、同じように医療行為を受けながら療養している人たちのために、ご自身がモデルとなってインクルーシブ防災の大切さを伝えることが必要だと協力してくれていた、そんな笑顔が思い出され、しばらく事業のことを考えることができませんでした。

昨年度のインクルーシブ防災の動画に多く出演くださっています。ご葬儀には参列が叶いませんでしたので、自立支援センターおおいたの後藤代表に、芦刈さんが協力してくださった昨年度のインクルーシブ防災の冊子とDVDをご遺族に届けていただきました。また、この動画は、インクルーシブ防災事業を推進するために、事業関係者や各々の地域に見てもらうことを想定して作成しています。併せて、内閣府をはじめ、各省庁や全国の有識者等へ配布もしています。今後の使用について、ご遺族の意向を伺ってもらったところ、芦刈さんの意志を受け継いでくださいました。その思いを大切に、この事業を進めていきたいと思っています。

村野